少年院
2016年発表
作詞:かずお爆弾
作曲:かずお爆弾
若さがいつでも嗤われちまうから
空缶蹴飛ばして夜の帳を睨む
閉店間際のガソリンスタンド
仕掛けた爆竹後にして走り去る

車のトランクに積んだ鉄パイプが
出来れば役に立たぬまゝ朝が来て呉れ
せめて明日の朝刊が出るまでは
何も云わないで このまゝで居させてよ

未だ遅すぎることはないと
凍え切ったお前の体を抱き寄せて
嗚呼 時折曇り空を割く光さえも
気休めだとわかってる

ゆうべの電話は壁に叩きつけて
其れから未だに沈黙が続いてる
散かした人生に足の踏み場はなくて
俺にはこれ以上チャンスはないのかな

嗚呼 後生だ このまゝじゃ了れないから
御前の声で凡ての嘘を切り裂いて
未だ馴れない手付きで燻らす煙草の
煙がやたら目に沁みる

こんな大人には俺は為りたくはない
たゞの能書きさ どうか気に留めないで
了らないで呉れと夏を引き留めたけど
もう冬の到来を肌で感じて歩く

どんなに世界が汚れていたとしても
御前だけはずっと正しくあって呉れ
正しくあって呉れ

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