房総の女
2016年発表
作詞:かずお爆弾
作曲:かずお爆弾
あんたの台詞は芝居染みていて
思わず笑みが零れてしまう 嗚呼
映画のふりして誤魔化さないで呉れ
今だけ本気なんだからさ

夜の127号線
男の闘いが地べたを這いずり回る

今木更津の海に吐き捨てた
愚痴や未練もなんのその
黒潮に流されていくだらう
届けておくれ
あいつは房総の女

車窓に映った
俺の横顔は
嘗ての野心はもう何処にもない
夜を切り裂く小湊鉄道は
明日へと汽笛を鳴らし行く

今は解って呉れなくても可い
義理と人情だけでは縷説出来ぬ

もう二度と会はぬと決めたのに
目の前にちらついて消えない
忘れたねなんて云わせないわ
声がする
あいつは房総の女

どうせ亦たあんたに会えても
不埒な恋ぢや御互い何にも変わらない
其れでも未だ機会があるのならば
前だけを見据えて風を切れ

翳りゆく養老渓谷に
見せた涙は嘘じゃない
もう今日で御了いと決めたのさ
青春時代

今木更津の海に吐き捨てた
愚痴や未練もなんのその
黒潮に流されていくだろう
届けておくれ
あいつは房総の女

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